こんにちは。 ドクターQです。
がんが増えています。
50歳未満のがん患者が世界的に急増していると
英エディンバラ大学のXue Li氏らが報告しました。
なんと 過去30年間で、 この年齢層の新規がん患者が世界で79%増加しており、
また、若年発症のがんによる死亡者数も28.5%増加したと いうことです。
「BMJ Oncology」に9月5日掲載されました。
元々、 がんは高齢者に多い疾患ですが、
1990年代以降、世界の多くの地域で 50歳未満のがん患者の数が増加しています。
1990年から2019年の間に発症率の伸びが 最も大きかったのは
上咽頭がんと前立腺がんであり、
1990年から2019年にかけて、 10万人当たりの死亡率と調整障害生存年が高かった
上位4種のがんは、 乳がん、気管・気管支・肺のがん、胃がん、大腸がんであり、
また、腎臓がんと卵巣がんは死亡率が急上昇していました。
https://bmjoncology.bmj.com/content/bmjonc/2/1/e000049.full.pdf
遺伝以外に、 食生活、飲酒、喫煙、運動不足、肥満、高血糖も
リスクであると著者らが述べています。
思い返せば、1990年にはネットがありませんでした。
スマホもゲームもなく、外で娯楽を楽しむことが多かったです。
ネットの普及ががんをも増やしています。
予防と早期発見のための対策を講じることが、
若年発症のがんに対する最適な治療戦略とともに重要です。
参考までに、 日本の部位別死亡数は、多い方から
男性は、肺、大腸、胃、膵臓、肝臓、前立腺
女性は、大腸、肺、膵臓、乳腺、胃、の順です。 (添付図)
男女ともに大腸がんが増えました。
洋風の食生活への変化が一因と言われています。
暑かった9月が終わり、10月になり、 急に冷えてきました。
風邪をひく人が増えています。
低酸素を避け、体を温かくして、高血糖を避けるには、
運動が何より大切です。
なお、インフルエンザのワクチンの季節ですが、
まだmRNAワクチンではないので、害は少ないですが、
予防は、ワクチンよりは運動とビタミンCの摂取が重要です。
毎日、運動を心がけましょう。
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